そこで平成１５年度調査では、断層における地層の変位を明らかにするため、断層の西方延長の尾根部で断層に直交する方向にトレンチ調査を実施した。さらに、林道法面において断層落ち側で確認されたＡＴ火山灰直下の黒ボク層以下の層序を確認するため、林道を挟んだ南側でボーリング調査を実施した。
トレンチ計画地点付近にはＵＳＤＰプロジェクトの火道掘削のための送水管が仮設してある。ＵＳＤＰプロジェクト担当者と協議した結果、平成１５年度のＵＳＤＰ火道掘削の作業終了を待って送水管を一時撤去し、トレンチ掘削を実施した。なお、調査地点は国有林地であり、水源涵養保安林に指定されていることから、関係機関へ作業許可申請を行って実施した。