(1)九千部岳T断層

「雲仙火山:科学掘削による噴火機構とマグマ活動解明のための国際共同研究」(研究代表者 (独)産業総合技術研究所 宇都浩三)(以下USDPプロジェクトと略称する)における火道掘削に伴い掘削されたピットの法面に、K−Ah火山灰を変位させる断層露頭が出現した情報が得られた(図2−2−8)。この位置は九千部岳T断層リニアメント位置にあたる。

この掘削面は現在はモルタルで覆われているが、京都大学堤先生の写真資料によれば、K−Ah火山灰が断層で切られている様子が観察される。

このピットは平成16年度に火道掘削終了後に埋め戻される予定であり、埋め戻し時に法面観察できる可能性がある。