(1)空中写真判読結果

既往文献(九州活構造図、1989:新編日本の活断層、1991等)では、千々石断層リニアメントの西端は唐比漁港の西側の崖で終わるとされている。一方、活断層デジタルマップ(中田.今泉、2002)では、この地点からさらに西北西に延長し、唐比低地北側の丘陵の鞍部まで延びるとされている。

平成14年度調査では、唐比漁港西側の崖から唐比低地北側の丘陵南端部を連ねる線に沿って、唐比低地内の沖積面に南下がりの段差を判読した(図2−2−2)。