(2)温泉ボーリング

太田(1973、1987)は温泉ボーリングデータから、島原半島東部海岸における雲仙火山基底面深度を明らかにした(図3−1−18)。太田によれば、島原半島東部海岸部における雲仙火山基底面の深度は、有明町では数十m、島原城付近から百数十mとなり、湊広馬場以南では300m以上に落ち込む。さらに南へ行くと布津断層以南で数十mとなっている。このことから、太田は雲仙地溝の北限は湊広馬場付近であるとし、雲仙地溝北限をなす千々石断層の東端は湊広馬場付近にあるとした。