(2)音波探査

海上音波探査は、調査対象とする海域の活断層周辺の地質構造を把握し、その活動性を検討する資料を得ること、および海上試料採取の適地を選定することを目的として実施した。探査法には、当該海域の調査で実績のあるソノプローブ音波探査を採用した。

探査測線は本地域における断層の一般走向に直交する方向(南北方向)を基本とし、総延長111kmで実施した。探査法には、当該海域の調査で実績のあるソノプローブ音波探査を採用した。

使用する探査機器は海上電気製SP‐3W型ソノプローブとし、船位はディファレンシャルGPS方式により捕捉する方法をとった。探査船は15トンクラスの小型漁船を使用し、探査時は3ノット前後の低速で航行した。ソノプローブ音波探査機の概要と調査船への設置状況を図2−3−4に示す。