2−4−2 調査仕様

(1) 掘削工法

ボ−リング調査は、予想される地質が砂礫・砂主体層であるため通常工法(ロータリー式工法)では採取率が低くなる可能性があり、採取率を高めるためコア径φ60mmのロータリーパーカッション工法を採用した。

(2) 使用機器(コアチュ−ブの種類など)

ボ−リング調査に用いた機器を 表2−4−2−1に使用機器一覧を示す。

表2−4−2−1 使用機器一覧

ロータリーパーカッション工法では、φ108〜φ130mmのハンマービットを装着した2重管工法を用い、採取コア径をφ60mmとした。

(3) 観察・整理

採取したコアは観察後、5mづつコア箱に収めて保存した。コアは写真撮影した後、納品した。

観察結果は、縮尺1/10地質柱状図に記載し、地層区分の解釈を行った。

縮尺1/10地質柱状図を巻末資料に示す。

ボーリングコア観察にあたっては、以下の点を留意事項として実施した。

 ・観察は肉眼で識別でき、かつ、上記縮尺で表記可能な精度で地質を区分する。

 ・区分した単層は、層相、粒度、色調、堆積構造、動植物遺体等の化石、考古遺物等について詳細に記載する。

 ・基質の流失、スライムの混入等、ボーリング調査のコア観察において、特有の現象については、その都度柱状に記載し、現地盤と異なることを注記する。