(1)探査位置によるショット記録

本地域で実施した浅層反射法の測線の位置を図2−3−4−1に示す。また、ショット記録を図2−3−4−2図2−3−4−3に示す。

ショット記録は、レシーバー番号41、121、141、241地点においてショットしたものである。41、121は県道より北側、141、241は南側の記録である。

図2−3−4−2はオリジナルの記録にAGC(250ms)処理を行ったものである。

図2−3−4−3は重合直前の記録で、bandpass filter(notch filter含む)、F−K filter、Predictive Deconvolution、Refraction Statics、Residual Staticsの各処理を行っている。

オリジナルの記録では、初動はFar−offsetまで比較的明瞭に認められる。ただし、41、121の記録に見られるような、平行なノイズが認められる。これは県道より北側の記録で現れ、その周波数が60hzを示すため、交流電源の影響を受けていると考えられるため、ノッチフィルターを使用した。南側の記録ではノイズが少ない。

反射波は所々に認められるが、不明瞭で連続性に乏しい。レーリー波は南側の測線で顕著に見られ、0.2〜0.3km/示す。初動は浅い深度で屈折し、屈折波は2.4km/sを示し、第一層(0.3km/s程度)は薄いことが予想される。

処理後の記録においても、波の連続性は向上するものの、やはり反射面は不明瞭である。

図2−3−4−1 調査位置図

図2−3−4−2 浅層反射法探査 ショット記録(オリジナル)

処理:AGC(250ms)

図2−3−4−3 浅層反射法探査 ショット記録(重合直前の処理済み記録)

処理:bandpass filter(notch filter含む)、F−K filter、Predictive Deconvolution、Refraction Statics、Residual Statics、AGC(250ms)