5−2−1 まとめ

小村崎地点に分布する2条のリニアメント周辺では,円田層に影響を与える古い構造運動があった可能性は否定できないが,少なくとも数万年前以降の断層活動の可能性は低いと判断される。

白石断層北方延長部は,長町−利府線断層帯と福島盆地西縁断層帯の間に位置する約十数qの地区であるが,今回の調査結果により,本地区が上記の断層帯と比較して,活動ランクが大きく落ちるものと評価される。従って,長町−利府線断層帯と福島盆地西縁断層帯が,本地区を含む一連の断層帯として,同一の活動セグメントを形成する可能性は小さいものと判断される。

図5−2−1

図5−2−2