4−1−3 トレンチ調査

本調査では,空中写真判読及び地表地質踏査により認定されたリニアメント及び撓曲崖を横断するトレンチ(菅生田トレンチ)を掘削した(写真4−1−1写真4−1−2)。なお,トレンチ掘削に先行して前述のボーリング調査を実施しており,ボーリング調査により基盤上限面の段差の存在と,この段差を境として明戸層と蔵本層が接することを確認した。トレンチ調査に際しては,この基盤岩中の段差が断層変位を示すものであると判断し,掘削の詳細位置を決定した。また,掘削深度については,少なくとも断層上盤の基盤上限面を確認できる深度とした。

以下では,菅生田トレンチで観察された地質状況について記述する。

写真4−1−1 菅生田地区 調査地全景(トレンチ掘削前)

写真4−1−2 菅生田トレンチ全景(東より望む)