(2)分析結果

分析は,試料中の鉱物組成,鉱物の屈折率について実施した。分析結果を,図4−2−2表4−2−2に示す。

@SC−kom(スコリア)

・鉱物組成:

酸化して橙色を呈し,脱ガラス化した発泡粒子(岩片・風化粒)を主体とし,斜方輝石と単斜輝石を多く含む。

・ガラスの屈折率:

脱ガラス化しているため,測定しなかった。但し,未風化ガラスが極少量含まれており,屈折率はマウント剤の屈折率(1.545)より高い。

・斜方輝石の屈折率

1.7007〜1.7110で1.702〜1.704にモードが見られる。

ASC−kom(火山砂)

・鉱物組成:

褐色を呈し,微斑晶を多く含む火山岩片を主体とし,発泡した褐色火山ガラスをわずかに含む。また,斜方輝石と単斜輝石を多く含む。

・斜方輝石の屈折率

1.6996〜1.7130で1.701〜1.705にモードが見られる。

BSC−sio(火山砂)

・鉱物組成:

褐色を呈し,微斑晶を多く含む火山岩片を主体とし,発泡した褐色火山ガラスをわずかに含む。また,斜方輝石と単斜輝石を多く含む。

・斜方輝石の屈折率

1.7017〜1.7082で1.702〜1.706にモードが見られる。