4−2−2 リニアメントと地質との関係

平成10年度調査では,菅生田〜児捨川右岸間で沖積段丘面T(L3),低位段丘面(L1)及び中位段丘面(M2)上に,低断層崖及び撓曲崖が分布する可能性があるとした。

本調査では,児捨川以北〜小村崎間についてリニアメント周辺の地形・地質状況を調査し,断層が存在する可能性について検討した。検討の結果,リニアメントと地質との関係から断層の存在が示唆された区間は,調査地南部(福岡深谷〜児捨川左岸の確実度Tb区間)と,調査地北端部(小村崎〜平沢間の確実度Tb区間)である。

以上の結果から,白石断層と円田断層との関連を検証する上で有効な地表踏査(精査)区間として,調査地南部の菅生田〜舘前地区,調査地北端部の平沢〜小村崎地区を選定した。

各リニアメント周辺の地質状況は以下のとおりである。