(4)調査地中部:酒生内〜荒子地域

リニアメントは,丘陵末端の崖地形及び崖錐面内における低崖の連続として認められ,確実度Tbに区分される。

本地域では,リニアメントの西側で先青麻火山湖成堆積物が最大で西に40゚程度傾斜する(写真4−2−13)。しかし,上位を覆う青麻火山噴出物が東へ緩く傾斜することから,両者間に地質構造上のギャップが想定される。したがって,上記の先青麻火山湖成堆積物の傾斜構造が新期の断層運動により生じたものとは認定し難い。