(2)調査地南部:舘前〜福岡深谷地域

リニアメントは確実度Tbに区分され,福岡深谷大久保地区付近で方向を東西に変える。リニアメント沿いでは,断層露頭は確認されなかったが,以下のような断層の存在を示唆する現象が観察された。

・上屋敷地区では,リニアメントの西側200mの地点で,低位段丘堆積物T(L1)中の礫の長軸が東に傾斜20゚で定方向配列し,同堆積物が変形している可能性がある。

・大久保地区では,古期青麻火山噴出物中のシルト層が46゚で南東に急傾斜する(写真4−2−12)。