(7)沼田凝灰岩層(NT)

主に青麻山より北方地域の蔵王町市街地北西,川子石付近の標高約250m以上の山地頂部に分布し,藪川左岸の豊向付近では薄木層に覆われて小分布するのみである。灰褐色を呈する軽石流凝灰岩(写真4−2−5)からなり,川子石付近では下位の猿鼻層を不整合に覆う。

軽石流凝灰岩は,φ1〜5cm程度の白色軽石片を多く含み,基質はφ1mm程度の石英粒が目立つ粗粒凝灰岩からなる。全体に塊状,無層理の軟質岩である。

写真4−2−5 沼田凝灰岩層の露頭状況

(塊状,無層理の軽石流凝灰岩。白色部は軽石片である。)