4−2−2 試料分析(年代測定)

本調査では,大年寺山断層の活動性等を把握する目的で,ピット面に露出する崖錐堆積物を採取し,14 C年代測定を行った。

本地点では,Bピット南面で断層を不整合関係で覆う崖錐堆積物がやや腐植分に富むため,本試料を測定対象とした。また,Bピット東面では礫層中に塊状に挟在する腐植土が露出したため,この腐植土についても測定した。14C年代測定は原則としてβ線計数法で行ったが,崖錐堆積物中には炭素が少ないため,より分解能の高い加速器質量分析法(以下,AMS法)で測定した。

分析結果については,表4−2−1にまとめた。測定試料は,14C法年代測定が2試料である。なお,試料採取位置については,前出の図4−2−4及び写真4−2−7写真4−2−8に示した。

表4−2−1 14C年代測定結果一覧表