(4)KL−3

KL−3は,白石市古屋敷から白石市市野にかけての長さ4.7km,確実度Uのリニアメントである。リニアメント沿いの新第三系は,鉢森山安山岩類の凝灰角礫岩を主とし,一部溶岩を伴う。第四系は,小扇状地U,V,地すべり堆積物が分布する。

本リニアメント沿いに断層露頭および急傾斜部は確認されていない。

以上,空中写真により判読された4条のリニアメントに沿って,断層露頭は確認されていないが,断層が存在している可能性を示す露頭の欠如や地層の変形状況がとらえられている。

断層露頭が確認されなかったのは,リニアメントがとおる白石盆地西縁に,第四系完新統以降の小扇状地堆積物など,砂礫層が広く分布しているためと考えられる。

図2−7 調査地の活断層詳細図(1/50,000)