(2)KL−1

KL−1は,白石市原付近より白石市市野にかけての長さ5.6km,確実度Tb〜Uのリニアメントである。リニアメント沿いの新第三系は,鉢森山安山岩類の凝灰角礫岩,熔岩および赤井畑層の凝灰質砂岩で,第四系は小扇状地堆積物T〜V,地すべり堆積物がその上位に分布する。

リニアメント沿いに断層露頭は確認されていない。ただし,以下のような断層の存在を示唆する現象が観察される。

・白石市西在付近でKL−1の西側にみられる赤井畑層の凝灰質砂岩が,周囲の地層が傾斜10〜20°程度であるのに対して,50゚程度の高角度に東側に傾斜している露頭が観察される。