2−2−4 反射法データ解析結果

3つの調査測線についての解析結果として、

 速度構造図

 重合断面図

 マイグレーション断面図

 深度断面図

が得られた。

 速度解析の結果求まった速度構造図を図2−5−1図2−5−2図2−5−3に示す。ここに示した速度構造図は、実際に用いられた値の一部を抽出したものである。これらの速度は重合処理に最適な補正速度であり、真の速度からは1〜2割程度の誤差を含むものと考えるべきである。また、地層が傾斜していると速く表示される傾向がある。

 図2−6−1図2−6−2図2−6−3は重合断面図、図2−7−1図2−7−2図2−7−3はマイグレーション断面図である。これらの図面は振幅が正の部分を黒の波、負の部分を白の波として示してある。図2−8−1図2−8−2図2−8−3の深度断面図は、縦横比が 1:1 であるが、測線1についての1000m以浅の部分の詳細を見るために縦スケールを2倍に拡大したものを図2−8−4に示した。

 また図2−9−1図2−9−2図2−9−3には、深度断面図をカラー表示したものを示した。データは図2−8−1図2−8−2図2−8−3図2−8−4と同一であるが、振幅が正の部分を赤、負の部分を青として、振幅に応じて色を変化させた。

 図2−9−1図2−9−2図2−9−3図2−10−1図2−10−2の深度断面図は測線毎にかなり反射波のあらわれ方が異なっている。

・測線1(図2−9−1、図2−9−4、図2−10−1)では、深度約600mまでの連続性の良い反射波が認められる。この反射面は RP.300 の当たりで大きく撓曲し、RP.220 付近で振幅が弱くなり、不連続になっている。

・測線2(図2−9−2図2−10−2)は両端では比較的反射波の連続性が良いものの、中央部分で連続性が悪くなっている。

・測線3(図2−9−3、図2−10−3)は西上がりの連続性の良い反射波が多数見られる。西上がりの傾斜は、測線西部で急角度になっている。

 これらの細部についての評価は 2.3 でおこなう。