3−2−6 まとめ

極浅層反射法探査を実施して,長町−利府線を挟んだ位置で,地表から深度60m付近までの複数の反射面を確認できたが,断層の位置は確認できなかった。なお,現地調査では,車両通行及び周辺の工事による記録の品質低下が危惧されたが,スイープ型バイブレータ震源を用いたために,ある程度これを防ぐことができた。L1測線ではボーリングデータと反射面を対比することで,いくつかの反射面と地層とを対比できた。L1測線は一部道路と川でやむを得ず分断されたが,両側で連続測定したことで反射断面を連続して表示することができた。一般に市街地では,道路幅などで調査地域が制限を受けることが多いが,今回道幅3m程度の比較的狭い道路でも測定できたことから,ミニバイブレータによる極浅層反射法探査が市街地での探査に有効であることが実証できた。