(8)その他の断層 

2)その他の変状(文献に指摘されている地形断層)

@七北田断層(田山、1933)

 田山(1933)によると、七北田断層は七北田川の谷底を走る断層であるとされている。王城寺原、七北田の両段丘は吉田川本支流では主として南岸に分布し、七北田、広瀬、名取、白石の四川では主として北岸に分布している。これに対し、これより若い低位の段丘はいずれの河川も左右両岸に発達している。このことから、王城寺原、七北田の両段丘堆積後に七北田川と吉田川との間に宮城の撓曲線に直角の隆起拗曲軸の存在を考えている。

 今回の調査では、七北田川を挟んで地層の大きな変位は認められず、七北田断層の存在は確認されていない。

A苦竹(にがたけ)断層(田山、1933)

 田山(1933)によれば、苦竹断層の活断層露頭が、仙台市原の町苦竹平渡戸川河岸に見られたとしている。この断層露頭の位置は図示されていないが、露頭スケッチによると、JR車両基地南側の、梅田川の橋下のゲートボール場付近にあったものと予想される。しかし、今回の調査では確認されていない。