(3)調査仕様

@ 掘削工法

ボーリングの掘削は油圧式ロータリーボーリングマシンにより、削孔径φ86mm、コア径φ70mm程度のオールコア採取とした。掘進は、軟質な土壌や段丘礫層においてはメタルクラウンビットを付けたシングルコアチューブを用い、固結したシルト岩や段丘礫層の巨礫等はコアパックを装着したダブルコアチューブ(硬質礫部はダイヤモンドビット使用)によって行った。コア採取率は80%以上を目標としており、実際には90%以上の採取率であった。採取コアはコア箱に格納し、コア箱には、件名、地点名、採取深度を記入した。

A 観察・整理

ボーリングコアは、予め外周に付着した粘土、スライムを取り除き、地層の観察と記載を行った。記載は深度ごとの色調、地層名、層相、堆積構造等を含めて1/10柱状図にまとめた。また、全ボーリング柱状図を1/50で各地区毎に西から東に並べ、対比が可能なように一覧にして整理した。なお、コアはカラー写真を撮影し、報告書の巻末資料に添付した。