(1)青川上地区

当地区の東側山麓には主断層(治田断層または麓村断層)と見られる断層崖が連続し、M2面を変位させている。北部の山地にはH1面が分布し、撓曲している。山地部には西落ちの階段状の変位地形が2条あり、東の主断層に対して逆向き低断層崖を形成している。これらの逆向き低断層崖は大田・寒川(1984)で“石榑北山断層群”とされている。その南方延長部のM2面及びL1面には緩い地形面の褶曲や撓曲(M2面)が認められる。L1面の低断層崖付近は、L1面をわずかに侵食した沖積面がある。本調査では、このL1面上の低断層崖を挟んでボーリング、ピット掘削を行った。

図2−1−1 地形区分図−青川上地区(1:5,000)