(5)ボーリング調査−宇賀川南地区(その2)(大安町石榑南)

調査位置を図2−2−2に、断面を図3−1−5に示す。

調査地区は2−4、宇賀川南その1地区と、2−3、宇賀川地区との中間である。この地区では、想定される断層を挟んで、UGB−13、UGB−14の2本のボーリングを実施した。

上盤側では沖積層(ピートを挟む)、礫層、45〜50°傾斜した東海層群が認められた。下盤側では盛土の下に旧石積みらしい礫(沖積層の上に位置し、礫間に数10cmの空隙を伴う花崗岩の大礫)があり、以下、上盤同様、沖積層(ピートを挟む)、礫層、東海層群礫岩が認められた。最近の圃場整備前は2段の水田であったことから、最上部に分布する盛土は2〜3層あると考えられる。沖積層基底と礫層基底の標高差はいずれも2.3mである。礫層の層厚はほぼ同様であることから、礫層と沖積層を変位させている断層の存在が考えられる。