3−2−4 断層長による地震規模の想定

起震断層における地震のマグニチュード(ML)、断層の長さ(L)との間には松田(1975)の経験式がある。すなわち、

 <断層長とマグニチュードの関係>

logL=0.6 ML−2.9………………………………………(1)

ただし、L:断層長(km)

ML:断層長Lの時の最大マグニチュード

ここで、布引山地東縁断層帯(南部)の断層長は、小山断層から片野断層までの断層帯の総延長が約22kmである。(1)式にこの断層長を代入すると、本断層帯の活動によって想定される地震規模は

    ML=7.1

となる。

したがって、布引山地東縁断層帯(南部)に関し、三重県が地域防災計画を策定する場合には、ML=7.1とするのが妥当である。