(1)椋本地区(芸濃町)

精査を行った結果、横山池西側で多数の露頭情報が得られ、地層の変形構造(急傾斜)や段丘礫層の分布が確認できた。これによって、断層の分布範囲が従来よりも精度良く特定できた。精査図を図2−1−2に示す。

露頭@では上新田池の北で東海層群が北東へ30〜39°傾斜する。露頭Aでは上新田池の東で42〜49°東へ傾斜する。露頭3付近では、菅原神社跡の北方で最大60°傾斜する。

結局、椋本地区の主断層の西側では地層が急傾斜する変形帯となっており、一方主断層の東側では地層が極めて緩傾斜で水平に近い。また、地質構造の変換点と地形の変換点とは、ほぼ一致する。

図2−1−2 地質踏査図(精査)−椋本地区(1:5,000)