(6)ボーリング調査−風早池地区

図2−2−9参照)

H2面を切る西上がりの断層崖を挟む2点でボーリングを行った。いずれのボーリングでもクサリ礫化した厚い段丘礫層が確認される。中には何層もの薄い砂層を挟む。段丘礫層基底の深度はボーリングBK−1で8.20m、BK−2で16.40mである。段丘礫層の基底高度は断層を挟んで西側で高く、かつ、層厚は下盤(東側)で著しく厚い。H2面の鉛直変位量は約11.5mであるが、段丘礫層基底の変位量は17.3mとなり、その差は5.8mである。以上のことから、礫層の堆積途中に断層変位があったと言える。