今回の調査では、「新編日本の活断層」（活断層研究会編，１９９１）による下記の一覧表（表１−２−１−１）に示した断層の集合帯を対象としており、松田（１９９０）は、そのうち断層番号で２２〜２４、３０、３７、３８、４１を鈴鹿東縁断層帯と呼称し、活動度Ｂ、断層長４０ｋｍとしている。今回の調査では、松田（１９９０）も考慮しつつ、下記の一覧表の断層帯を鈴鹿東縁断層帯として取り扱う。

断層帯は、大きく見て断層の分布位置などから鈴鹿山脈と丘陵の境界付近を南北方向に走る断層系（いわゆる境界断層系／主な断層番号：３０、３７、３８、４１）と、それより平野側を南北に走る断層系（いわゆる前縁断層系／主な断層番号：２２〜２４）に区分される。

図１−２−１−１　鈴鹿東縁断層帯分布図〔「新編 日本の活断層」（１９９１）より抜粋加筆〕