6−3−1 トレンチ調査地点

掘削地点は,浦臼町浦臼市街の西約2kmにあり,樺戸断層群セグメントcの中央部にあたる.ここでは,札的内川沿いに発達する完新世面(T6面)が,北東−南西の走向で南東側(下流側)に撓み下がっている(既出,図5−3).地形面の変位は約1mである.

現在は標高約69mで,平坦な水田として利用されているが,1963年頃に崖の切土・盛土による若干の地形改変を行なって整備されたものである.トレンチは撓曲崖の延長方向と直交する北西−南東方向に配置し,かっての崖の中腹から末端部の間を長さ50m・深さ3m・幅6.5mの規模で掘削した.