(2)調査方法

調査にあたっては,空中写真判読によって,地形面の区分・対比と分布の確認および断層変位地形の抽出を行い予察図を作成した.さらに現地踏査によってそれらの確認を行なうとともに,おもな測線に沿って簡易測量調査を行って,低断層崖の変位量を推定した.

これと平行して,当断層群を横切る主要なルートについて地質踏査を実施し,地質構造を把握した.また,鮮新世とそれより新しい時期の堆積物について変形の有無の検討や,活断層露頭の探索を行った.以上を総合的に解析してストリップマップを作成し,物理探査測線を決定するとともにトレンチ候補地点を選定した.

なお,写真判読には,米軍撮影の縮尺1:10,000,1:40,000および国土地理院撮影の1:20,000空中写真を併用した.