4−2 宇治川断層の活動性や活動履歴の検討

断層の上盤と下盤の地層に,共通する層準が複数確認された.一部は広域指標火山灰で年代値がよく知られている.他の層準の年代値については,大阪層群海成粘土との対比などで,層準の年代値を決め,確かな年代値,不確かな年代値に分けて表4−2に示した.この層準を基準に宇治川断層の鉛直平均変位速度や断層上下盤側の平均堆積(沈降)速度を検討し,表1−3図1−23に示した.