4−1−3 宇治川断層の分布

各測線で認められた宇治川断層を連ねると,西南西方の桂川と宇治川合流付近から東北東方の桃山丘陵南東縁までのN55~60E方向で,ほぼ直線状に延びる.西端は,八幡測線以西に延びるが,有馬−高槻構造(断層)帯高槻−天王山断層(17)には繋がらない.北東延長では桃山丘陵南東縁付近を通り,小栗栖断層の分布方向に延びると思われたが,想定地点に断層の証拠は得られなかった.確認された長さは約9kmである(図1−19).