1−5−3 S波探査の結果

反射断面(図1−12)の右側(南側)では,反射面はほぼ水平で,堆積構造を反映している.断面中央(CDP215)付近から左側(北側)では,反射面は水平から南へ急斜する構造に変わり,断面左のCDP40まで続く.さらに左側では,探査の制約もあり,急斜は不鮮明となる.確認されたその幅は約175mである.この反射面の急斜(撓曲)に近接するP波探査を参考に,宇治川断層による地層の撓曲と判断した.S波深度断面の作成にあたっては,No.3孔のS波検層結果を用いた.