(2)宇治川断層に関する資料整理

宇治川大橋の約500m東側を南北方向に走る第2京阪道路周辺には精度のよいボーリングが多数あり,解析した.ここでは標高0m付近の沖積層基底には,N値30以上のよく締まったほぼ水平な砂礫層が分布する.砂礫層上端面は,宇治川断層付近で,北側と南側で約3m+程度の南側沈降が認められる.層相の変化やボーリング精度を考慮しても,この南側沈降の不連続は断層に因るものと解釈できる.

文献

(15)石田志朗(1976):京都.基礎工,No.12,95−103.

(16)岡田優子(1997):京都府南部巨椋池堆積物の花粉化石組成に見られる人為的影響?アカガシ亜属の減少とイネ属の増加?.第四紀研究,36,207−213.