4−5−4 断層・撓曲構造

図 4−15に示すように,大阪層群の連続性から,測点200mから500mにかけて桃山断層に相当する断層群が推定された。これは空中写真判読の結果で認められた撓曲崖の位置に相当する。大阪層群の反射面の断続状況から断層面を推定した結果,傾斜は60〜70°程度である。測点650m付近の断層は地表で確認されている稲荷山断層に相当すると解釈した。この部分は大阪層群の反射構造が認められないので,断層面の傾斜は不明である。撓曲構造は浅部では測点50m付近から東側で,深部では150m付近から東側で認められる。この付近では向斜構造を示している。なお向斜軸は西に傾斜している。測点−300mから−350m付近にも撓曲構造が認められる。この付近では空中写真判読の結果,撓曲崖が認められている部分に相当する。