7−3 山科盆地の構造(反射法探査の結果)について

山科盆地の西縁〜東縁にわたる地下深部の基盤構造を解明することを主目的として、本調査では解析深度の大きいP波反射法探査を採用した。

山科盆地を東西に横断する既設の直線的な路線が存在しなかったため、盆地の中央部を挟んで西側測線と東側測線に各1測線を設定し、2測線の探査結果をつないで、目的の反射断面図を作成した。山科盆地を横断する反射断面図を図7−7に示す。

時間断面から深度断面に変換するときに用いた地層のP波速度は次のとおりである。

大阪層群 1700〜2420m/s

中・古生層 3100m/s(上部)、3700m/s(下部)