6−2−4 結果のまとめ

ボーリング調査結果は次のとおりである。

@トレンチで見られた段丘れき層の基底面がトレンチに比べて、約3mほど、標高的に高くなっている。段丘れき層の層厚は、リニアメントをはさんで、約2mの層厚で一定しており、同れき層が堆積した後に、撓曲変形を受けたものと考えられる。

ABH−2孔では、地層の逆転構造から衝上断層(傾斜が45°より緩い逆断層)が推定された。

BBH−1孔では、明瞭な地層の逆転構造は見られなかったが、ほぼ垂直に立った地層とそれを切る傾斜35〜53°のへき開面が観察され、断層運動によって、著しく変形を受けたゾ−ンと推定された。