(1)L1測線

L1測線近傍の既存のボーリング調査では、大阪層群は確認されているが、それより深部の中・古生層については確認されていない。周辺の地質分布及び大阪層群の分布状況から、中・古生層は深度400〜500m程度であろうと推測さていた。今回の反射法探査は基盤構造とそれを覆って分布する大阪層群内の地質構造を把握することを目的としたことから、探査深度を500mとして、受振点間隔は5mとした。また同時受振チャンネルを120chとして、深度500mから地表付近に至るまでの広い範囲を探査できるように設計した。発振点は、新十条通りの車両ノイズの影響で反射断面の品質が低下することを考慮して、受振点間隔と同じく5mとして、CDP重合数を最大60重合とすることにした。

震源は車両ノイズの影響を受けにくく、機動性があってかつ舗装路面にダメージを与えないスイープ型バイブレータ震源を適用することにした。

受振器にはP波用の多連式(グルーピング式)受振器を使用し、歩道上の人車の通行の妨げにならない場所に、金属製の受振器スタンドを使用して設置することにした。

なお、その他の測定パラメータ(スタック回数、スイープ周波数、スイープ長、最小オフセット距離)は測定前にテストを行って決定することにした。