(2)L2測線

図4−3参照)

L2測線の西端は、山科区小野御霊町の市道と旧奈良街道とが交差する地点である。東端は伏見区醍醐大高町の大高児童公園前で全長は700mである。測線の西側は駐車場になっており、東側は家屋があるので、測線の東西方向の延伸は不可能であった。

測線東端から東は100m程で中・古生層から成る山地に至り、地表部分は扇状地堆積物で覆われている。「都市圏活断層図」では測線中央部やや西寄りに西落ちの活断層(小野断層)と活撓曲が記載されている。測線東端より東側約100mの位置には西落ちの黄檗断層が記載されているが、本測線はこの断層とは交差していない。

測線は西方向に緩やかに傾斜していて、西端部の標高が30.0mで最も低く、東端部が50.9mで最高部であり、起伏なく単傾斜している。市道は上下2車線の舗装道路で、周辺は寺院と住宅から成る市街地である。車道両側には幅2〜3mの歩道が敷設されている。反射法探査測線は道路北側に設定することとし、L1測線同様、受振器は歩道に設置し、車道で起振することとした。交通量は少ないが、途中、新奈良街道との交差点付近で新奈良街道側の車両ノイズの影響を受けることから、重合数増加でこれに対処することにした。