3−2−1 調査目的

空中写真判読とは地表の諸現象を記録している上空から撮影された空中写真を、2枚1組にして実体視を行うことにより、地形図では表現できないような細かな地形的特徴を観察・分類することである。活断層調査においては、断層活動及び地質構造の違いによるリニアメントを検出することを目的に空中写真判読を行う。

リニアメントとは主に地質構造に起因すると考えられる、直線状あるいは多少湾曲して配列する地形であり、線形構造地形あるいは地形の線状構造とも呼ばれる。これは、層理・岩脈・不整合面・節理・断層(破砕帯)などの地質構造が地形に反映しているため認められることが多い。