(1)A層

本層はトレンチ観察結果(図5−8)におけるA−1層からA−6層を一括したものである。

全体的に砂礫層と粘土及びシルト層の互層からなる。

1)A−1層

粘土質の中粒砂層からなり,青灰〜黄褐色を示す。多少の植物遺体が混入し,含水率が高く軟らかい。

2)A−2層

礫混じり砂層であり,褐色〜黄褐色を示す。基質は粗砂からなる。N9〜N10の間にのみ観察される。

3)A−3層

基質主体の砂礫層であり,基質は砂及び径数mm程度の円礫である。礫は径10〜20mmの亜円〜亜角礫からなり,最大径は100mm程度である。礫種はチャート,泥岩である。N1〜N2の間にのみ観察される。

4)A−4層

砂質粘土層であり,灰黄色を示す。A−3層上部に観察される。

5)A−5層

砂礫層であり,基質の砂主体である。径10mm程度の円礫を含み,明褐色を示す。

A−4層上部に観察される。

6)A−6層

シルト質砂層であり,にぶい黄橙色を示す。下部に少量の礫を含む。N1〜N2の間にのみ観察される。