5−2−5 まとめ

本トレンチにおいては活断層及び活構造は確認されなかった。B層以降の堆積物はトレンチ全体でほぼ水平に堆積しているのが確認された。A層についてもA−3層以降は水平に堆積していることが確認され,当初,断層崖と推定していた崖の下部については,約5mほど掘り下げA−1層の構造を確認したが,地層の傾きなどの構造は見られなかった。炭素年代及び花粉分析から,A−1層は低位段丘堆積層と推測され,本トレンチにおいては低位段丘堆積層に変位を与える断層活動は認められなかった。