(2)B層

本層はトレンチ観察結果(図5−3)におけるB−1層からB−3層を一括したものである。

全体的に砂質シルト層からなり,色調及び礫の含有量などにより3層に区別した。

1)B−1層

砂質シルト層であり,明黄褐色を示す。径10〜30mm程度の礫を少量含む。

S8とS12の間は複雑なチャネル構造を示し,レンズ状の砂礫層及びシルト層からなる。礫は径10〜30mm程度の円〜亜円礫,礫主はチャート主体で,泥岩の礫も含む。基質はシルト質砂で,淡赤橙色を示す。シルト層レンズはにぶい黄橙色を示す。

2)B−2層

礫混じり砂質シルト層であり,灰褐〜にぶい黄橙色を示す。礫は径10〜40mm程度の円礫が主体である。

3)B−3層

砂質シルト層であり黄褐〜明黄褐色を示す。下部に砂礫層のレンズを挟む。S9からS14にかけては,粗砂層の薄層を挟んでいる

下部の砂礫層は径10〜50mmの円礫主体で,基質はシルト質砂であり,礫種はチャート,泥岩からなる。