4−7−1 コア観察のまとめ

コア観察結果から,地層は次の4層に大区分できる(図4−8)。

A層(大阪層群):全体に赤〜橙色を呈した粘土混じり砂礫や全体に黄灰色で割れ目に沿って赤〜褐色を帯びる砂,シルト・粘土が互層する。

西側ほど高角度に傾斜する。所々に茶褐色断層粘土シ−ムを挟む。

 

B,C層(湖沼性堆積物):腐植物を混入する青灰色シルト〜細砂が砂礫層に挟まれて分布する。B層はボーリングNo.4孔付近にのみ分布する。礫径,円磨度は上位のD層に比べて揃っている。周辺の大阪層群からの堆積物。

D層(扇状地性(土石流)堆積物):大小様々で形が不揃いの中古生層礫を主とするれき質土。不規則に砂〜粘土分を多く含む淘汰の悪い地層。

西芳寺川の洪水によって谷奥から運ばれた土石流堆積物。

E層(表土(耕土)):土器片,礫を混入する有機質なシルト〜細砂。