(4)「都市圏活断層図」に図示されている樫原断層との関係

「都市圏活断層図」では,樫原断層は相対的に東落ち,ほぼ南北方向の断層として推定または特定されている。そのうちの一つが本測線を横切り,その位置は傾斜帯中のCDP No.115付近にあたる。

この西側には,本測線北側に隣接する新池と調整池の間(CDP No.70〜90付近)まで北から延びている推定断層が図示されている。これは前述したように,反射法探査結果から傾斜帯西縁のCDP No.70〜80付近に推定される断層の位置と概ね一致する。

また,これらより東側には,本測線のすぐ南側に短い断層が図示されている。反射断面では反射面水平分布範囲内(CDP No.180付近)になり,その存在は考えにくい。