(2)受振器,ケ−ブルの展開作業

測定前の準備作業として,あらかじめ測量によって設定した受振点のうち同時受振点数以上の受振器を設置した。これらの受振器を本線,中継線を介して,測線近くに止めた観測車内の探査器に接続した。

受振器の設置方法は,付属の長さ6cmのスパイクを路肩の地面に突き刺して固定するが,舗装道路など地面が露出していないところでは,補助スタンド(三脚台)を用いて固定した。補助スタンドは他地域の活断層調査でも使用しており,受振器を直接,地面に固定して測定した場合とほぼ同等の記録が得られている。

各測線の受振器設置状況は以下のとおりである。

1)松尾測線

受振器設置場所は0〜430mが舗装道路の路肩で,それ以降,測線終点までは西芳寺川に沿った幅の狭い緑地帯である。測線の約50%の受振点については補助スタンドを用いて受振器を設置した。

2)樫原測線

受振器設置場所は舗装された歩道である。ほとんどの受振点で補助スタンドを用いて受振器を設置した。

3)灰方測線

受振器設置場所は舗装道路の路肩である。測線の約70%の受振点については補助スタンドを用いて受振器を設置した。