5−2−1 三峠断層

地震調査研究推進本部による三峠断層の評価は、福知山市から丹波町北部までの約26kmの区間が同時に活動する場合を仮定としている。既存の調査結果および本調査では、この範囲を含む、約30kmの区間のうちで、比較的最近の活動が断層中央部における約8km区間であることが明らかになっている。活動する断層の長さを三峠断層の全域ではなく、この約8kmの区間に限定した場合、地震の規模は、マグニチュード7.2から6.3に、断層によるずれの量も2.0mから0.6mとなる(表5−2)。ただし、この区間を除いた三峠断層の東部と西部が最近活動していないという積極的な証拠は得られていないため、地震調査研究推進本部による評価を改めることは難しいと考えられる。

 

表5−2本調査結果と地震調査研究推進本部による長期評価との比較(三峠断層)