3−2−3 曽根地区

当地区周辺では段丘面上に北上がりの低断層崖が確認されている地点である。段丘面上には南北方向に谷が形成されているが、低断層崖を境に谷が消滅していることから、断層運動により上流側の谷が沈降し、その結果形成された凹地を埋めるようにして、未固結の堆積物が厚く堆積していると考えられる。これらの状況を踏まえて、沖積堆積物の試料採取をおこなうとともに、段丘堆積物の構成と形成年代を推定することを目的として、低断層崖の南側で基盤に到達するボーリング調査を実施した(図3−52参照)。ボーリンク調査によって得られたコアから、堆積物の年代を特定するために14C年代測定用の試料を採取し、年代測定を実施した。

図3−52 曽根地区調査位置図(基図には米軍(1945)航測図化の判読図)