2−4−2 調査項目および調査地点の選定経緯の概要

調査項目および調査地点の選定にあたっては,既往文献や平成14年度調査結果から最近の地質時代に断層活動が認められる亀岡盆地南部を中心として詳細調査を実施した(図2−4−1図2−4−2図2−4−3)。調査項目および調査地点の選定に際しては,京都府活断層調査委員会および同ワーキンググループの決定により,以下の項目について信頼度の高いデータを得ることを目的とした(表2−4−1)。

@平成14年度に実施した反射法地震探査(河原林測線)によってとらえられた「盆地内の亀岡断層」の連続性と形状および断層による変位量を把握する。(反射法地震探査)

A平成14年度に実施した反射法地震探査(河原林測線)に沿った地下地質層序を把握する。(ボーリング調査)

B「盆地内の亀岡断層」による変動地形の形状と変位量を定量的に把握するとともに,段丘面の形成年代に関する情報を得る。(ピット調査,断面測量)

なお,「山麓部の亀岡断層」については調査適地がなく,よい成果が得られる可能性が低いと判断し詳細な調査を実施しなかった。