4−1−4 物理探査

P波探査の結果、山麓CMP1000〜1150付近の断層帯(F3断層帯)とCMP700〜720付近の軽微な断層(F2断層帯)及びCMP350〜420付近の幅広い断層−撓曲帯(F1断層)が検出された(図3−4−23)。物理探査の結果と文献調査などを組み合わせて、北東側の山地を含めた模式断面を図3−4−24に示す。文献調査の章で述べたように、従来は直線状の北東側山地斜面を山麓の亀岡断層の断層崖と解釈されている。

この見解に従えば、今回の調査で山麓の亀岡断層(F3断層帯)上盤は山頂に分布する基盤岩であり、その標高と下盤側の基盤岩上面との比高が、断層による変位と見なされる。