5−6 殿田断層

殿田断層はその東端において神吉・越畑断層と合流するため、明瞭な両断層の区分はされていない。当断層における明瞭な低断層崖の分布は日吉町の世木林地区において低位段丘を切るような北側隆起のセンスを示す長さ約500mのものと、殿田の西部から八栄、志和賀、東組地区までの変動地形に特徴的な谷の左ずれオフセット、断層鞍部及び風隙谷に特徴づけられた左横連れが卓越した、断層の長さ約3kmだけで、それぞれは断続的に連続する(写真50写真53写真55写真57)。他は推定活断層であり、神吉・越畑断層の延長部から西方は瑞穂町まで地形的に断層鞍部や風隙谷や谷の左ずれオフセットを示し、断続的に連続する(写真42写真43写真49、写真58、写真59、写真63)。また、丹波町曽根付近では中位段丘面が南側に傾斜しており、その北側を通る断層運動が影響しているものと考えられる(写真60)。